ここでは、一般的なM形標準ノギスについて書きたいと思います。
まずはノギスの各部の名称(主要部のみ)です。
新入社員や、学生さんにノギスを使って測ってもらうと、皆さん勉強しているようで測定値は正解してます。正解はしてるんだけどねぇ・・・となります。
皆さんわかります?
持ち方です。上の図に指掛けがありますよね!
本尺目盛・バーニヤ目盛のことは理解しているようなんですが持ち方がかっこ悪い・・・
一応、ノギスには指掛けという物が付いています。
カッコイイ持ち方は、指掛けに親指を掛けて片手で持って測定しましょう!!
それだけで、仕事ができそうな雰囲気がでますよ。(笑)
カッコイイだけではなく、理論上測定にも影響を及ぼします。
両手でノギスを持ってしまうと体温がノギスに伝わり測定誤差が起きる可能性があります。(ノギスにそこまで求めてはいけませんが・・・)
ノギスはでは、外側・内側・段差・深さを測定する事ができます。
片手で持って測定した方が仕事が出来そうに見えますよね。(笑)
肝心の測定値の読み方ですが、本尺目盛りで整数、バーニヤ目盛りで小数点以下になります。
下の写真の例で説明します。
まず、バーニヤ目盛りのゼロの位置が本尺目盛りの30~31の間にあるので整数値は30になります。
次に本尺目盛りとバーニヤ目盛りが一致している箇所を見つけます。
バーニヤ目盛りの2と3の間の線が一致してますよね。ですから小数点以下は25となります。
ですので今回の測定値は30.25となります。
普通のノギスの分解能(最小測定の値)は0.05となります。0.02というのもありますが、ノギスにそこまで求めてはいけません。
測定する際の注意点ですが
・ 測定前にゼロ点を確認する
・ 直角に当てる
・ 目盛りは正面からみる
・ なるべく口元で測る
です。
ゼロ点を確認する際にジョウを光に当てて反対からみて隙間があるか確認することも大切です!
加工者にとって測定具は大切なものです。本当にその製品が図面どうりに加工されているか確認しなければならないからですね。
まずは、ノギスを完全に使いこなせるようにしましょう!
機械加工に限らず、製造業での仕事は測定ができなければ仕事になりませんよ!