研削盤とは、砥石を回転させて仕上げる機械のことです。
特徴として切削では削れないような硬いもの(焼入れ後の物)を加工できたり、切削で
精度をだすのが困難なもの(ミクロン単位)でも容易に加工することができます。
そのため恒温室での加工が望ましいですね!ちなみに、標準温度は20℃とよく知られ
ていますが実は湿度と気圧も規定があります。湿度65%、気圧1013mbarとなってい
ます。私が検定を受けたときにこの問題が出ました。
また、研削加工時には磁力によりワークを保持する為、ステンレスなどの磁性のない
ものの研削には工夫が必要になります。
一般的に砥石の側面(外周)で研削を行う場合には面荒さ・寸法精度の良い仕上げ面
が得られ、円筒面(端面)で研削を行う方法をバーチカル研削と呼び、研削能率が良
く、荒研削に向きます。
研削加工は寸法公差や表面粗さを満たすだけではなく加工形状により研削盤の種類が
異なり幾何公差などを満たす目的で研削を行います。大きく分けると研削盤には「平
面」「外径」「内径」の3種類に分類されます。
平面を研削する、平面研削盤・ロータリー研削盤では主に「平面度」「平行度」を向上
させる目的があります。
円筒(外径)を研削する、円筒研削盤・センターレスグラインダー(芯なし研削盤)
では主に「真円度」「円筒度」を向上させる目的があります。
内面(内径)を研削する研削盤・ホーニング盤
では主に「真円度」「円筒度」を向上させる目的があります。
研削盤も旋盤などと同様に目的や用途によって使う機械が異なってくるので使い分ける必要があります。次回から、研削盤の種類の説明を行って行きたいと思います。