現場たたき上げ技術者の機械工学 [MECHANICAL ENGINEERING]

タレット旋盤、大量生産の始まり

タレット旋盤の一番の特徴は、普通旋盤の心押し台の代わりにタレットと呼ばれる旋回式の刃物台が付いている事です。タレットハンドルを右に回すとタレットが旋回する仕組みになっています。いちいち工具交換をせずに加工が行えるので同一製品の大量生産向きでした。(NC旋盤登場ですっかり目立たなくなりましたが・・・)

 

当時はまだ数値制御が存在していませんでしたが機械式で工夫をしていかに効率よく生産を上げられるかを考えていました。現在ではマシニングセンタで異形状の製品でも穴加工をできますが当時では、タレット旋盤に治具をつけて中ぐりやタップ立てを行っていたそうです。

 

横刃物台で面削り、外径削りなどをを行いタレットでセンターワーク(穴あけ、中ぐり、タップ加工など)を行います。タレットが一回周ると製品が出来上がります。
下の写真では横送り台の刃物台が外してありますが、これがタレット旋盤です。

20160715_01_tarettosennbann

 

私自身タレット旋盤で加工した経験は無いのですが、ベテラン工に「左手で主軸を一瞬逆転させ止められなきゃ、タレットは使えない」と言われました。試してみて一応、合格をもらえました(笑)。機械は古いですが新鮮な気持ちで操作でき楽しかったです。やはり「ものづくり」は楽しいですね!

 

タレットが旋回する様子の動画を撮って見ました。


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