特級技能検定を受検するには、「1級技能検定に合格し5年間経過」しなければなりません。管理・監督者が通常有すべき技能検定ともよばれ様々な知識が必要になってきます。
普段から品質管理、生産管理や経理に携わっているような人が受験するのであれば、用語など聞きなれた言葉で勉強するのにも抵抗無く出来るでしょう。
しかし、受験資格があるのは1級技能士です。現場で作業している人間が品質管理などの専門用語や手法を知っているはずがありません。例えば、CP値(工程能力指数)というものがあります。現場サイドでは、「許容寸法に入ってるんだからいいでしょ」と言いますが、品質管理者の立場からすれば、「寸法がバラツクようでは工程能力が無い」と判断される場合があり現場の人間からすれば何が駄目なのか判らないといったことがたまにあります。
私の場合は幸いにも高校が普通科だったことや業訓練指導員になるために学んだこともあり、品質管理やTWI、安全衛生の知識がそれなりにあったので比較的楽に勉強することができました。
工業高校出身の場合この辺の知識がほぼゼロからのスタートになりますからね。ですのでここでは、特級技能士になるための基礎知識として、「工程管理」「作業管理」「原価管理」「品質管理」「設備管理」「安全衛生」「教育・訓練」について書いていきたいと思います。